ユーロにまつわる主な地政学リスク


ユーロ圏はひとつの国ではなく、たくさんの国が集まってできた経済圏です。

その中には価値観や政治的な思想の異なる国も含まれているので、ユーロ圏の中で起きたことが地政学的リスクを起こすことがあります。

もちろん、ユーロ圏の外側で起きていることも大きな地政学リスクです。

ただ、ユーロ圏にはNATOという安全保障の枠組みあるので軍事的な脅威がすぐに欧州を危機的な状況にするとは考えにくく、あまり戦争などのネタが地政学リスクとして意識されることはないように感じます。

しかし、2014年3月に起きたロシアによるウクライナのクリミア半島占拠については、欧州に多大な政治的負担を強いたこともあって、ユーロ売りの要因になりました。

EUが政治的主体となって軍事的脅威に対応するのは珍しいことなので、それが市場にインパクトを与えたのでしょう。

天災が少ない欧州なので日本と違って自然環境が地政学リスクになることは少なく、どちらかというと経済的な危機が域内に飛び火することのほうがユーロ売り要因になっています。

ギリシャ危機に端を発してイタリアやスペインにそれが広がるのではないかと懸念された際のユーロ売りはかなり激しかったので、市場参加者は欧州経済をかなり悲観的に見ていることが分かります。


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