地政学リスクと外為相場その9 世界の保護主義、右傾化

日本国内でもその動きが活発になっていますが、最近の世界情勢はそれぞれの国が保護主義に向かっているという傾向が顕著です。

日本は長らく平和国家として、国益を損ねるようなことがあったとしても外国と摩擦を起こさない道を選んできました。このことが周辺のアジア諸国にナメられる原因になっているとして右傾化が進み、特に若い人たちの愛国主義、軍国主義につながっている指摘されています。ヘイトスピーチはその典型で、これまでの日本であれば考えられないような光景が実際に見られるようになりました。

これは何も日本だけの傾向ではなく、世界中で同時に起きていることです。経済の低迷や失業率の上昇によって生活が苦しくなってくると、外国から来ている移民や労働者に攻撃の矛先が向いたり、「強い自分たちの国を取り戻そう」という声が大きくなるのは世の常です。

ヨーロッパではドイツやフランス、イギリスまでもがEU離脱を模索する動きが見られます。もう他のヨーロッパ諸国と一緒にやる必要はないという意見は根強く、EU内を自由に往来できることで押し寄せる移民に対する目も厳しくなっています。

あまり報道されませんが、好調な経済を持続している中国にも多くの外国移民が押し寄せており、この人たちと中国人との間で騒動が多くなって「外国人を追い出せ」という機運が高まっています。

こうした流れは為替相場にも影響を与えます。きな臭い話が出るスイスフラン高や円高を起こしやすくなり、もしこのままヨーロッパが不安定化すれば大幅なユーロ安が考えられます。




コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。