地政学リスクと外為相場その5 ロシア経済危機

2015年になって、急に注目され始めているのがロシアの経済危機です。
ロシア経済はそもそも強固な基盤があるわけではなく、豊富な資源を世界に売ることによって国が潤っているだけに過ぎません。

そんな資源大国に原油高という展開は願ってもない経済的なチャンスで、それを背景にロシアはBRICsの一角と言われるほどの新興国になり得たのです。

しかし、その原油高が一気に収束し、しかもウクライナ問題で欧米からの経済制裁を食らっている状況です。このことがロシア経済を苦しめ、いよいよロシア経済が危なくなってきたというのが大方の見方です。

ロシアの通貨はルーブルですが、これはメジャー通貨ではないので直接的な影響が出ても大したことはないでしょう。

しかし、問題はそこではありません。

ロシアにかなり投資をしていて、資金の貸付けも行っている欧州経済への影響が心配なのです。

欧州企業の対ロシア投資はソ連崩壊から上昇し続けており、新たな投資先としてロシアはとても魅力的な存在でした。しかし、そのロシアが危なくなってくるとなると、こうした企業が一斉に巨額の不良債権を抱えることになるのです。

すでにユーロへの影響は出始めており、ギリシャショックからようやく立ち直ってきたユーロが再びリスクの高い通貨と認識されることになりそうです。

特に戦争や紛争が起きたわけではないのですが、ロシア経済危機は十分インパクトのあるリスク要因です。




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