ギリシャ財政危機

FXの相場変動をもたらす要素として大きな存在感を持っている、ファンダメンタル。2015年の外為相場に影響を与えそうなトピックをいくつか挙げて、それぞれの傾向と対策を考えてみたいと思います。

まず1回目となる今回は、去年からずっと尾を引いているギリシャの財政危機です。債務デフォルト寸前までいったギリシャはその後、どうなっているのでしょうか。

先日、ギリシャで総選挙があって野党が優勢勝ちとなりました。その選挙結果を受けてギリシャは連立内閣となり、当面は決定的に事態が動くということは無さそうです。

ギリシャはEU加盟国なので財政の健全性についてある程度EUから注文を付けられていました。そうでないとドイツやフランスなどEU内の経済大国に大きな負担が掛かり、そういう国だけが離脱すると言いかねないため、何とかギリシャには緊縮財政を徹底してもらって財政の健全化を進めてほしいという思惑がありました。

それを推し進めていたのが選挙で負けた与党でしたが、緊縮財政とはほとんどお金が出て来ない政策でもあるので国民の不満も大きく、結局その路線を改めよと主張した野党勢力が勝ったのです。ここで野党が勝ち切っていたら緊縮財政路線は修正されて、いよいよギリシャの破綻は秒読み、そしてEU離脱も現実味を帯びていたのですが、さすがにそこまで極端な結果にはなりませんでした。

連立内閣がどう動くかは不透明な部分が多いですが、ここ舵取りを誤るとギリシャ危機が再燃し、ユーロ危機に発展する可能性は高いと思います。




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