スイスフランショックその5

前回、中国の人民元は国家の方針によってレート変動が抑制されているというお話をしました。この点において、スイスフランと全く同じです。

しかし、世界は中国の経済成長にふさわしいレートであるべきだと圧力を強めており、中国としてもいつまでも今のままではダメだという認識もあります。

そこで少しずつレートの変動幅を大きくしたり、オフショア市場で流通する人民元を構築したりと工夫をしていますが、こうした小手先の対策では根本的な解決にはなりません。

これがある日、スイス国立銀行のように方針転換をしたら、その影響はおそらくスイスフランの比ではないでしょう。経済規模を見てもスイスよりもはるかに大きいわけで、世界からの注目度という意味でもまるで別物です。

現在、こうした統制下にある通貨をトレード対象に組み入れている方は、スイスフランショックが全然他人事ではないことを認識しておく必要があると思います。

もちろん、自由変動相場制を採っている通貨であっても急激な経済情勢の変化によって暴れることはあります。過去に日本円も何度も演じてきたことなので、それは自体は珍しいことではありません。

こうした急激な変動に耐えられるだけの資金的余裕を持つか、そうなった時にすぐに逃げられるような損切り注文を入れておくなどの戦略が必要です。




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