FXコラム 欧州危機は、その後どうなった?

2012年から2013年くらいにかけて、世界経済の関心は欧州の経済危機に集まっていました。ギリシア危機に端を発して、スペイン、ポルトガル、そしてイタリアまで危ないのではないかという噂が流れ、欧州通貨であるユーロは激しく売られました。

その後ユーロ相場は持ち直し、2014年にはいつもと変わらない水準での取引になっています。相場が落ち着いたということは、欧州危機も一服したということなのでしょうか?

実際のところは、そんなことはありません。

ギリシア危機を回避するためにEUが支援をしたのは事実ですが、これは死にかけている患者にカンフル剤を投与しただけに過ぎません。ギリシア経済を根本的に回復させる特効薬が見当たらない以上は仕方ない措置ではありますが、その後も延命処置が効いているだけで、ギリシア経済は依然として危機的な状況にあります。

しかし、あまり相場はそのことを意識していないように見えます。

それは、他に意識するべき要素が色々とあるからです。アメリカ経済の指標も気になりますし、ウクライナ情勢も気になります。こうした他のニュースに気を取られているだけで、欧州危機はその後も継続しています。

いずれ市場参加者の多くが「そう言えば、欧州危機はどうなった?」と思うようになれば、再び危機が再燃することでしょう。その時は、迷わずユーロ売りです。




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