リスクオン通貨の注意点

為替相場で起きる大暴落というのは、とても大きなエネルギーです。

ある方向に大きなエネルギーが溜まっていないことには、その反動となる大暴落のエネルギーは生まれません。
ボールを少し上に持って行っただけで落としても大した威力はありませんが、高いところまで上げてから落とすとエネルギーが大きくなるのと同じです。

これと全く同じことを外為相場に当てはめてみると、バブル気味に相場が上がりすぎている状態となります。相場がバブル気味になっている時、その後にやって来るのは逆の動き、つまり大暴落です。

かつて日本全国を席巻した不動産バブルもこれと全く同じで、行きすぎた不動産の価格上昇が起きた後には、その反動とも言える急激な暴落となったのです。

このようにバブル気味になっている状態のことを、FXではリスクオンと言います。リスク選好のマネーが流れ込むことによって価格が上昇しているので、ひとたびリスクマネーが脱出すると本来の相場に戻ってしまいます。その時に、本来の相場に戻るだけなら良いのですが、リスクオフの流れがひとたび起きると大きな動きになりやすく、本来の実力を大幅に超えた暴落を演じます。

一般的にリスクオン通貨とされているのは高金利通貨、流通量の関係で値動きが大きくなりやすい通貨などです。

これが当てはまる通貨ペアのうち、日本人投資家に馴染みの深いものと言えば、英ポンド円、豪ドル円、NZドル円、南アランド円などです。これらの通貨ペアがリスクオンになっている時は、いつでも脱出できる保険を忘れないでください。



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